縦約190ミリ✕横約130ミリ。重さ約884ｇ。　

松永久秀が信長に反旗を翻して自刃した奈良・信貴山城の天守瓦です。　　

天守跡は今は空鉢堂という社となってますが、かつて久秀はここに天守閣の先駆けとなる瓦を使った四重櫓を建ててました。信長の攻撃によって炎上・崩壊しましたが、今も大和・河内国が一望できる絶景が広がります。

信貴山城には20年以上通って久秀の遺品をこつこつ採取してきましたが、空鉢堂から下は垂直な崖になっていて上からは降りることはできません。

天守櫓の全貌を下から実見するには、朝護孫子寺からの観光参拝ルートでなく、南西に回り込んで絶壁に近い70〜80度はある急斜面の山肌をよじ登るしかありません。転げ落ちぬよう草木を掴みながら登るしかなく、さすが難攻不落の城郭建築の天才が最後に命を賭けて信長に勝負に打って出た城だと体感できます。(滑落・骨折の危険があるので決して真似しないで下さい)　

登りきると四重櫓のあった空鉢堂の根元に辿り着きますが、そこには土台が石垣で組まれた跡が露出し、明らかに天守が築かれた痕跡がわかります。

また爆死した久秀とともに散った瓦が草木に埋もれて散乱し、それは命懸けで久秀に肉薄した者だけに与えられる久秀の贈り物のようです。　

冬は落ち葉に埋もれ、夏は蛇やハチや蜘蛛の巣に守られて、おかげで人知れず落城した戦国時代のままになっているようです。

久秀の偉業衆知の一助になればとアップしました。松永久秀にご理解ある方にご購入頂ければ幸いです。

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